社畜ラッパー

病院の待合室でたまたま売れっ子ラッパーがテレビに出てライブなどやってた。

別にそのラッパーのファンではないが技術的には認めていたMCだった。

流れたスタジオライブを観ていて胸が苦しくなった。曲が酷い。普段ラップを聞かない人達にもウケるようにかなりキャッチーに作られていた。こんな曲ならもうラップ曲である必要はない…

一応自分もラップを囓っているので、

『うわぁ… 絶対本人たちこんな曲やりたくないだろうなぁ…』って思った。

でも売れっ子なので売らなくちゃなんないしね… 携わる人たちへもお金を流さなきゃならん訳だし。

 

ある若い、ルックスのいい女性MCにも期待していたがその子もやっぱ見た目が良いので今では大手プロダクションに所属している。

着たくないであろう服を着せられアメリカ音楽の劣化コピーをやらされてる。

心中お察しします。

大手プロダクションとかに入るメリットってのも現代でも多少はあると思うがデメリットのほうが明らかに大きい気がする。なんせ売るためにやりたくないことをさせられるんだから。

※中には自由にやっていいですよって契約の人もいるがそういう人はたいがいの場合 既に世に認められているベテラン。

 

まあ色んなやり方、食い方があっていいのだろう。ただ自分から見ると一時的な利益のために可能性の芽を摘まれやりたくないことを強要させられている可哀想な人達として映ってしまう。